鼻のレディエッセの危険性
最近のお話ですが、ある患者様から鼻のプロテーゼ挿入のご相談を受けました。この患者様は「本当は以前からプロテーゼの手術を受けたかったけど、最初から手術は心配だったので、、、」と、1年ほど前にすでに他院でレディエッセを注入しておられました。
レディエッセとは歯や骨を形成するカルシウムハイドロキシアパタイトを主成分とするジェル状製剤です。
同じくジェル状製剤にはヒアルロン酸があります。
注射で打つだけで手軽に鼻筋を高くできるので、大変人気の施術です。
ただし、どちらもシリコンのような固体ではなくジェルなので、時間経過とともに馴染んできて高さがなくなってきます。
そしていずれ吸収されてしまいます。
「えっ?ヒアルロン酸は吸収されるけど、レディエッセは無くならないんじゃないの?」
と思っている方はおそらくたくさんいらっしゃいますが、それは広告の表記の仕方によってカモフラージュしている部分があります。
確かにレディエッセは長期に渡って吸収されずに残っています。しかし、あくまでも馴染んで高さが無くなった状態で、という事です。
つまり、ジェルなので注入当初のシャープな高い状態を常に維持することはできないということです。
これではいくらずっと吸収されずに残っているといっても、効果の持続は感じられないでしょう。
実際に患者様が効果を実感されている期間は、当院でも使っているような長期持続型ヒアルロン酸と同じくらいと思って頂いてよろしいかと思います。
お鼻を高くする手術は、鼻すじにシリコンのプロテーゼを挿入するのですが、まずはお鼻の形やご希望の高さに合わせてプロテーゼの形を整えていきます。
その際、すでにヒアルロン酸やレディエッセが入っていると、元々のお鼻の形や高さがわからず誤差が生じる可能性があるのです。
従って、ヒアルロン酸やレディエッセが無い状態での手術が望ましいのですが、いざ除去となると両者では難易度に大きな差が出てきます。
それに対してレディエッセはヒアルロン酸と違って薬で溶解することはできず、除去するには切開して掻きださなくてはなりません。もしそこまで行ったとしても全て取り出すことは困難でしょう。
患者様は、「それなら手術の前にレディエッセを入れるんじゃなかった。ヒアルロン酸にしておけば良かった」、と後悔しておられました。
ただし、今回の患者様の場合は注入してから長期間経過しており、診察ではお鼻に残っていたレディエッセの厚みは少量でした。
「このくらいなら手術への影響は少しだけですよ」、とお伝えしたところ、ほっとしたご様子で手術を決心されました。
そして、長期間残存することや修正が非常に困難であることはデメリットにもなってしまいます。
美容外科の施術について、インターネットや広告から知ることができる情報は、その中の限局的なものであることが多いのではないでしょうか。
当院にカウンセリングにお越し頂いた患者様に治療内容を詳しく説明すると、実際に思っていた治療のイメージと少し違ったと仰る方は、沢山いらっしゃいます。
カウンセリングでは、皆様のご興味ある施術内容について、「わかりやすく丁寧に」を心掛けてお話させて頂いております。
この記事で解説した鼻のプロテーゼ挿入の施術について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【鼻のプロテーゼ挿入の施術ページ】
より詳しい解説を当院運営サイトでも行っております。以下をご覧ください。
【レディエッセを注入しました。不自然なので修正したいのですが出来ないそうです。『美容整形で失敗しないための秘訣(水の森美容外科運営サイト)』】
レディエッセとは
レディエッセとは歯や骨を形成するカルシウムハイドロキシアパタイトを主成分とするジェル状製剤です。
同じくジェル状製剤にはヒアルロン酸があります。
注射で打つだけで手軽に鼻筋を高くできるので、大変人気の施術です。
ただし、どちらもシリコンのような固体ではなくジェルなので、時間経過とともに馴染んできて高さがなくなってきます。
そしていずれ吸収されてしまいます。
「えっ?ヒアルロン酸は吸収されるけど、レディエッセは無くならないんじゃないの?」
と思っている方はおそらくたくさんいらっしゃいますが、それは広告の表記の仕方によってカモフラージュしている部分があります。
確かにレディエッセは長期に渡って吸収されずに残っています。しかし、あくまでも馴染んで高さが無くなった状態で、という事です。
つまり、ジェルなので注入当初のシャープな高い状態を常に維持することはできないということです。
これではいくらずっと吸収されずに残っているといっても、効果の持続は感じられないでしょう。
実際に患者様が効果を実感されている期間は、当院でも使っているような長期持続型ヒアルロン酸と同じくらいと思って頂いてよろしいかと思います。
プロテーゼ挿入時入っている製剤がヒアルロン酸とレディエッセでは難易度に大きな差が出ます
そして、この度の患者様のように、いずれお鼻の手術を考えているような方にレディエッセはなおさら不向きです。お鼻を高くする手術は、鼻すじにシリコンのプロテーゼを挿入するのですが、まずはお鼻の形やご希望の高さに合わせてプロテーゼの形を整えていきます。
その際、すでにヒアルロン酸やレディエッセが入っていると、元々のお鼻の形や高さがわからず誤差が生じる可能性があるのです。
従って、ヒアルロン酸やレディエッセが無い状態での手術が望ましいのですが、いざ除去となると両者では難易度に大きな差が出てきます。
ヒアルロン酸
まずヒアルロン酸ですが、こちらはヒアルロン酸溶解注射で簡単に除去できます。それに対してレディエッセはヒアルロン酸と違って薬で溶解することはできず、除去するには切開して掻きださなくてはなりません。もしそこまで行ったとしても全て取り出すことは困難でしょう。
患者様は、「それなら手術の前にレディエッセを入れるんじゃなかった。ヒアルロン酸にしておけば良かった」、と後悔しておられました。
ただし、今回の患者様の場合は注入してから長期間経過しており、診察ではお鼻に残っていたレディエッセの厚みは少量でした。
「このくらいなら手術への影響は少しだけですよ」、とお伝えしたところ、ほっとしたご様子で手術を決心されました。
レディエッセ
レディエッセはずっと残っているといえば聞こえは良いのですが、肝心の効果は世間の多くの方が思われているものとは異なるのではないでしょうか。そして、長期間残存することや修正が非常に困難であることはデメリットにもなってしまいます。
美容外科の施術について、インターネットや広告から知ることができる情報は、その中の限局的なものであることが多いのではないでしょうか。
当院にカウンセリングにお越し頂いた患者様に治療内容を詳しく説明すると、実際に思っていた治療のイメージと少し違ったと仰る方は、沢山いらっしゃいます。
治療の上で大切なこと
まずは患者様が治療についてしっかりとご理解、ご納得の上でお受け頂くことが治療の第一歩であると、私は考えています。カウンセリングでは、皆様のご興味ある施術内容について、「わかりやすく丁寧に」を心掛けてお話させて頂いております。
この記事で解説した鼻のプロテーゼ挿入の施術について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【鼻のプロテーゼ挿入の施術ページ】
より詳しい解説を当院運営サイトでも行っております。以下をご覧ください。
【レディエッセを注入しました。不自然なので修正したいのですが出来ないそうです。『美容整形で失敗しないための秘訣(水の森美容外科運営サイト)』】