サノレックス・ゼニカル

サノレックス・ゼニカル は
つい食べ過ぎてしまう方/油物が大好きな方
それぞれに合ったお薬があります。
当院で処方している「サノレックス」と「ゼニカル」について詳しく解説します。

サノレックスについて

1サノレックスの向いている方・効果について

サノレックスは、食事量を減らしたい・食欲を抑えたいという方に最適です。
医療用の食欲抑制剤であるマジンドール(商品名:サノレックス)は脳の視床下部にある食欲中枢に作用し、食欲を抑制し減量を促します。
又、エネルギー代謝を促進させる効果もあるため、一日中何にもしなくてもエネルギー消費量が増えます。

2サノレックスの投与期間と副作用

サノレックスは化学構造上「アンフェタミン透導体」に属し、身体依存の副作用があると言われております。
当院では、安全を考慮した上で連続3ヶ月(1日1回服用)の処方を行い、その後6ヶ月間は休薬頂くようお願いしております。
6ヶ月間休薬の後、内服を再開することは可能です。

サノレックスの投与期間

<副作用>
口渇、便秘、睡眠障害、胃部不快感など

【その他注意事項】
※当院にてサノレックスの処方は自由診療のみです。
※サノレックスを処方出来ない方
・緑内障、重症高血圧、薬物やアルコール乱歴のある方
・統合失調症の方
・妊娠、授乳中の方

処方に必要な血液検査

サノレックスを処方するためには血液検査が必須となります

【当院で血液検査を受ける場合】
 予約→来院(カウンセリング・血液検査)→血液検査の結果が出次第当院よりご連絡→ご来院(処方)
 (※血液検査の結果が出るまでに、平均2~3日かかります)

【他院で血液検査を受ける場合】
 他院で血液検査→予約→血液検査結果を持参のうえ来院(カウンセリング)→その場で処方
 (※検査項目が足りない場合は再度血液検査をお受けいただく必要があります)

 

[必要な検査項目]  ∨ 

〈生化学検査〉
・血清総蛋白・総ビリルビン・ALP ・AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH
・γ-GT(GTP)・血清アミラーゼ・総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール
・尿素窒素・クレアチニン ・尿酸 ・血糖・Hb-A1C・CRP定量

〈末梢血液一般〉
・白血球・白血球 ・ヘモグロビン量・ヘマトクリット値
・MCH ・MCV・MCHC・血小板数

ゼニカルについて

1ゼニカルに向いている方・効果について

ゼニカルは、脂っこい食事が好き・脂分の多い食事を摂取する機会が多いという方に最適です。
効果として、体内に脂分を取り入れることを阻害する働きがあります。
脂分は、すい臓から分泌されるリパーゼという酵素によって分解され、吸収されます。
ゼニカルはリパーゼの働きを抑えて、脂分の吸収を抑制します。
吸収されなかった脂分は便として体外へ排泄されます。
食事と併せて服用することにより、食事中に含まれる油の30%が体内に吸収されるのを抑制します。

2ゼニカルの投与回数と注意事項

1日3回、食中または食後に1錠服用することにより、食事で摂取した脂分を吸収せず体外へ排泄させます。
朝食、昼食などを軽食で済ませる場合は服用する必要はございません。
脂分の多い食事を摂取された時のみ服用をお勧めいたします。

<副作用>
・頻繁に便意をもよおす可能性
・ガスによる胃腸の膨満や放屁
・脂肪分や油分を含んだ排便
・脂溶性のビタミンA・D・E・K不足

【ドクターコメント】
以下の患者様には投与できません。あらかじめご了承くださいませ。
・突発性脂肪便症、熱帯性スプルー症など、必須栄養分の吸収に障害のある方
・オーリスタット(ゼニカルの主成分)やカプセルに含まれるその他の成分にアレルギーのある方
・妊娠・授乳中の方

サノレックス ・ ゼニカル の料金

サノレックス(1ヶ月分28錠) 15,400円(税込)
ゼニカル(1ヶ月分28錠) 18,590円(税込)
※サノレックスのみ処方前に別途血液検査代5,500円必須。

サノレックス ・ ゼニカル のよくあるご質問

サノレックスはなぜ痩せるのですか?

サノレックスとは一般名をマジンドールといい、厚生労働省が唯一認可している内服による食欲抑制剤です。 サノレックスを服用すると、脳の視床下部と呼ばれる部分に働きかけ食欲中枢を抑える事によって摂取カロリーを低下させます。 また、代謝を亢進させることにより安静時のエネルギー消費を増やしてくれます。この二つの作用によって、体重を減少させます。

ゼニカルはなぜ痩せるのですか?

ゼニカルは、リパーゼという脂肪を消化する酵素の働きを阻害することによって脂肪の吸収を抑えてくれます。 この働きによって、余分な脂肪の蓄積やカロリーの摂取を抑え肥満の抑制効果を発揮します。

いつ飲めばよいのですか?

サノレックスは昼食前に1錠服用していただきます。 ゼニカルは食中あるいは食後1時間以内に1錠ずつ1日3回服用していただきます。

安全なのですか?副作用はないのですか?

サノレックス、ゼニカルともにそれぞれ特定の持病をお持ちでない方が用量を守って服用していただく分には安全です。 ただし、風邪薬や痛み止めなど身近な薬も含めてどのお薬にも言えることですが、アレルギーが起きる可能性はゼロではありません。 また、サノレックスの副作用としては口渇、便秘、睡眠障害、胃部不快感が報告されております。 ゼニカルの副作用は軟便傾向やビタミン不足等がありますがどちらの副作用とも実際の処方の現場で問題となる事はまずありません。

体重は落ちますか?

サノレックスは個人差ももちろんありますが、服用開始後1ヶ月ほどで平均2、3kgの体重減少があるといわれます。 逆に、最初の1ヶ月で体重減少がないようであれば、その後の服用では効果が期待できないため服用を中止した方がよいでしょう。

脂肪吸引とどちらが効果ありますか?

サノレクッス、ゼニカルの内服による治療は部分的な痩身ではなく体重を減少させることを目的としています。 対して、脂肪吸引は部分的に(たとえば太ももやお腹など)大きなサイズダウンを図ることが可能です。 脂肪を物理的に除去してしまうためはっきりとしたサイズの変化をご実感いただけますが、脂肪細胞自体は軽いため体重が大幅に減少するわけではありません。

服用できる期間に限りがあると聞いたのですが何故ですか?

サノレックスは漫然と長期服用すると精神・身体依存性が出てきてしまったり、耐性ができて効果が出にくくなってしまう可能性があります。 そのため、当院では連続での服用は3ヶ月までとさせていただいております。(3ヶ月内服後、次の処方まで6ヶ月間を必ず空けていただいております。)